今夜2330発の夜行バスで関東に戻る。
きのうまでは、帰る家が鯉屋だったけど、今日からは違うんだな。長いような、短いような、寂しいような、満たされたような。竜宮城からそろそろ出なきゃいけないタイミングが来たような気分で、よくいた庭の隅っこにまだいる。
今日の1日はこうだ。
昨日ごちそうになったお礼に、おかみとレモンチェスパイ食べようと坂田焼菓子店に行ったけど臨時休業。
次に桜餅がすごく美味しかった塩芳軒も、近くの鶴屋吉信も休み…。
結局、鳥末のカニクリームコロッケと鳥の揚げ物となった…もはや、お礼はただのお昼のおかずになり、さらにおかみから焼きそば半分もらうし。
そして、午後は名前のない喫茶店に行って、台湾パイナップルをたっぷり使ったスカッシュと、いつもの焼き菓子盛り合わせを食べる。
スカッシュめちゃくちゃおいしい!台湾パイナップルってこんな美味しいんだ!
喫茶店から帰ってきたら、本来の宿直(私は彼女の休暇で入っていた)が45日ぶりに帰ってきたので、一緒に門前小僧に行き最後の晩餐。
最後の日は行きつけの店ばかりになった。
米やら味噌やら醤油やらで膨れ上がった荷物は東京の家に送って身軽になってサウナの梅湯でひとっぷろ浴びてからバスに乗ろう。
明日から新しい場所で新しい生活がはじまる。
鯉屋の宿直ライフは、私の中で大切な場所にしまわれて、ときどき思い出して、じわじわとあったかくなると思う。
ひとっ風呂浴びた!土日6時から空いてるので行きを金曜の夜行バスにして、帰り新幹線もおすすめ。
ほとんど、御所から北のエリアで過ごしたので、下るとだんだん現世に戻ってくる。
そうして、亀ではなくバスに乗って私は現実に還る。
ところで、友人が来るたびに、京都案内をわりと熱心にしてたのは、親切心というわけでもなく
人混みにもまれ、ご飯も宿も高くて微妙、神社仏閣も大して興味もないしな、と、その後20年近く京都に寄り付かなくなったので、もし誰かがそうなったら勿体無いというのと、自分のの失われた20年を取り戻す行為です。
日本で一番質の良く安いゲストハウスが集まり、散歩はすこぶる楽しい。
いろんな角度からそれぞれの楽しみ方ができる。
お客さんや鯉屋のスタッフからいまだに「そんな楽しみ方があったのか〜」と何度も気づく
例えば
おみくじの人形の殻を集める(そういうお客さんがいた)
レトロ洋館巡り(ヴォーリズ建築やカフェ建築など)
学食めぐり(京都は学生の街でもある)
門前菓子めぐり
町家カフェ巡り(無数にある)
町家ゲストハウス巡り(泊まるとより家を味わえる)
パン屋巡り(銘店多く、日本一の消費量)
コーヒー巡り(消費量日本一)
夜は高い店のお得なランチを食べに行く(ご飯もつけあわせ隅々までに至るまで神経が行き届いている)
洋食の美味しいお店を探す
お地蔵さん巡り
仁丹看板をさがす
和菓子食べ比べ(言わずもがな世界一)
京都南部ローカフルード巡り(レバーのフライ、まんぼやき、ういろう)
湧水取りめぐり
調味料めぐり(味噌、醤油、油、ソース)
酒蔵巡り(佐々木酒造、伏見)
豆腐めぐり
スーパーでお得なお土産さがし(壬生菜、すぐき、柴漬け、お菓子や調味料)
ローカライズ看板探し(間違い探しのよう)
銭湯めぐり(京都のほとんどの銭湯が地下水を沸かして使っている。もはや、ほぼ温泉といっていいのでは…。そしてサウナに追加料金がかからない)
『京都中華』を食べる。(京都は宗教の町。匂いの強い香辛料をさけ、そのかわり、からしがよく使われるように。)
蚤の市めぐり(街が古いし、たくさんの古道具でてくる)
手作り市(知恩寺、上賀茂神社、御霊神社)
路地巡り(発音はろーじーと伸ばす)
鴨川ピクニック
堀川沿いをあるく
アニメやゲームの聖地巡り(鯉屋も刀剣乱舞の聖地)
春には桜
秋には紅葉
これらを周りやすい街の作り。
西に東に移動するとすぐ鴨川。
鴨川沿いに自転車疾走すれば気持ちいいし、混雑知らず。
北の方は若干坂道だけど、おおむねフラット。
京都は京都の人たちが先祖代々守り作り上げてきた芸術品だなと。
だからちょっとくらいいけずされたってまぁいいなって思うのだ。(まだされたことないけど。気づいてないだけかもしれないけど)
パンドブルー140
鳥末440
クロネコヤマト2210
名前のない喫茶店1050
スーパーエムジー1890
門前小僧550
地下鉄五条まで260
夜行バス2800
サウナの梅湯490
サウナの梅湯でジュース180
小田急線360
合計10,110
京都Kindle出してます
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旅するように住んでみた、もっと深い京都案内。
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「観光名所以外」のところに着目したコミック旅行案内記。