出張編集部というのがあると前日に知り、持ち込みもコミティアも初めてだし、作法もよくわからなかったけど、マナーを慌てて調べた。
次のコンテンツどうしようかなと考えて、一か月煮詰まっていたので突破口が欲しいなというのが9割、新しい情報(コミティア行ったことない)に触れたいのという動機が1割。ついでにイラスト募集のところも一部あったので、イラストの売り込みも。
見てもらうネームもできていないのでとりあえず、『おいしいベトナム!』のペーパーバックが手元にあったのでそれを手に。
並ぶ時間も合わせて合計5時間くらい。一社読む時間も合わせ、短くて10分、長くて30分ぐらい。
ほんと編集さんたちはすごい。いい編集さんの三大条件は、
編集能力、人間力(愛され力とか政治力)、体力かなと思っているのだけど、なかでも一番重要なのが体力と思う。GABAのチョコレートが机に置いてあってお疲れ様です…と思った。
大量に(プロではないので読みにくい)マンガを短時間で読み、的確なアドバイスを相手にわかるように伝える。ものすごい集中を何時間も。
出版社がそれほどの労力をかける価値、つまり、これからも漫画業界の可能性がすごくあるんだなと。だから、ひとすくいの才能を見つけるために、こんな労力のかかることをしている。おかげで、そこに交じりこみ、プロのアドバイスが無料(コミティアの入場料は1500円だけど)で受けれるという恩恵ありがとうございます!
どの編集さんにも、とても丁寧に対応いただき、毎回なるほどなというコメントをいただいた。
行ったのは五社。

ピッコマ
旅のコミックエッセイはすでに3本あり、枠がない。ここでは、男性メインでもっと冒険的な物が人気で長い。(南米とか)。この漫画は雰囲気は落ち着いているので、女性向けの講談社の合同へ行ったらどうか。カドカワとか講談社の女性向け合同、ダヴィンチとか。
なるほど、とKADOKAWAへ移動
キトラ
キャラクターが淡々として喜怒哀楽が薄い。代わりに別キャラ、例えば誰かが一緒に行った体にしし、そのキャラや旅先で出会った人たちはクセの強い人らに喜怒哀楽を付け代弁させるとか。わたしは旅慣れているかもだが、道でサトウキビジュースの音がしてきたら、一般人はもっと驚くはず。
一つ一つのエピソードにオチが欲しい。エピソードをしぼったらどうか。
例えば、フエの美魔女をアピールしたいならば、そこにボリュームをさき、犬の脱走エピソードをカットしたり。選択と取捨
レビューでも淡々としているとよく書かれる。私自身の性格がそうだからというのもあるし、旅行慣れすぎちゃってるので、喜怒哀楽が薄い。一応、一般読者の初心者目線にしようと気を付けているけども、気付かずスルーすることも多い。いつも心初心者目線を忘れずにしたい。
あと、新しい国だと「異文化に驚く」という切り口がメインだけども、京都だともう慣れすぎてしまい、驚き目線だと、もう主人公=自分だとやりづらい。
新たなキャラを立てたいとずっと考えている。
KADOKAWAはこのイベントでかなり力を入れており、エントリーシートを渡すと、まずどんなジャンルか判断して、最適な編集さんとつなげてくれる。
ガッコミ
せっかくのカラーなのに、食べ物が美味しそうに見えない。したたりとかツヤや濃淡や湯気で美味しそうみせたらどうか。
旅行に行く理由(動機)や背景が書いてない。なので感情移入できない。
冒頭に動機が必ずしも来る必要がない。冒頭は引きがあるからこれでいいけども、例えば1日目の終わりと2日目の間に、ベトナムに主人公が何をしに行ったのかの動機を入れる。
動機がないと読者はどういうスタンスで読めばいいのかわからなくなる。なので主人公がどういう人かわからない。台湾の本は動機があるけど、ベトナムの本はそれが抜けている。
Netflixではなくなぜ実際に行くのか
なぜタイではなくベトナムだったのか
理由は重く(逃避とか)なくてもいい。
例えば、京都になぜ行ったんでしょうか?
わたし「コロナ禍でどこもいけなくなって徒歩圏内の近隣を散歩しつくし、散歩のし甲斐がある京都に行こうと思ったからです。」
それを描けばいい。
前半部分に、後半部分にあるバラの中で眠るおじさん、おしゃれカフェページ等の魅せページがない。
冒頭の『まぶしー』というページも背景なしではなく、ビーチだったり、太陽だったり暑さがわかるようにしたほうがいい。
美味しいもの食べたい→ベトナム料理屋に行く→ベトナム現地で食べたいなと思い、ベトナム行こうでもいいかも。おまけページでさらっと触れてはあるが。
おいしそうには確かにkindle用のRGBメインで作っていて同じファイルをYMCKに変換してつかっているから発色がいまいちなのはそう。でも発色以外は(ツヤやゆげ)は変えられそう
本当にその通りで、ピンポイントなアドバイスと具体的な描き方を教えていただき、ありがとうございます。
コミックリュウ
旅行14日の日程は長い。ベトナムだけで160ページは飽きる。4日間くらいがちょうどいい。巻末に4ページとかならば読むかもだけど。
ベトナムの都市、フエとホイアンの文化や距離感の差がわからない。一般読者にとって、大差ない。想像がつかない。それがタイとか違う国に切り替われば、興味をそそるが。
主人公が行く動機がない。なぜベトナムだったのでしょうか?
わたし「航空券と滞在費が安かったからです。でもそれを描くとベトナムに失礼になるかなと…」
それを描いてもいいのではないでしょうか。
一般読者目線を忘れがち。細かい日数で割ってやる方がやりやすいし確かにいいかも。あと、淡々と進むので確かに飽きるかも。旅行記の日数が長くても、クライマックスがときどきくるようにするか、エピソードのほかに流れるストーリーがあればあきないのかもしれない。
安いからをメインにしたくなく。一番安いのは「行かないこと」でもあるわけだから。でもベトジェット安いよね。片道15000円。
アフタヌーン&sofa
コミックエッセイは、テレビ番組に勝てるかどうか。単にレポートだとYouTubeやテレビに負ける。
YouTubeではなくマンガである必然性。それは、ネタか視点が重要。それがないとバズりにくい。
わたし「ネタと視点の代表例というとどんな漫画でしょうか」
例
ネタ🟰ダーリンは外国人
視点🟰西原理恵子さん
YouTubeやテレビ番組ではないコミックエッセイの必然性を。
そのための視点かネタ。
京都でやるとしたら、視点になるのかな。ついレポート長になってしまうので、エンタメということを念頭に常におきたい。
わたしが今すぐできること
ベトナム本について。
動機のページを追加
- ベトナムの食べ物を塗りでおいしそうにする
- ベトナムの前半に少し書き込みを入れる
- イラストの営業も少ししたのでポートフォリオを送る
- いただいたのを踏まえて、京都を作る。
わたしのような、一般人が正面な真っ当勝負だと漫画家ピラミッドは無理、ズルというか全然違う角度からカットインをしないと。
目の前で読んでいただいてる間は若干いたたまれない気分になったけど、ほんとうに来てよかった。
反省点は、疲れてきて、最後の方はどこへ行ったかわからなくなり…そこでどのアドバイスをメモっとく。メモの字が汚くて読めず…
次のコンテンツどうしようかなと考えて、一か月煮詰まっていたので突破口が欲しいなというのが9割、新しい情報(コミティア行ったことない)に触れたいのという動機が1割。
この記事および、昨日からの動きにおいて動機を示した!持ち込み原稿と違い。
↓
行動した(コミティア行った)
↓
お宝(アドバイス)ゲットした
という物語の流れのようになった。
ありがとうございます!
今回みたいに、同業他社一同にあつまる機会はそうそうないのではないのだろうか。(あるのかな)
終わった後、少数民族の歌垣みたいに交流するのだろうか。