鯉屋の庭を見ながら朝ごはん。
雑メシも庭さえあれば割とご馳走。
安いヨーグルトもドラートで買ったハチミツを垂らすとご馳走。ハチミツを堪能したく、混ぜないで食べる。
ヨーグルトがユーカリのハチミツと会う。デーツのように濃厚だけど、癖はさほど強くなく。
具大量雑どんぶり味噌汁も石田味噌のおかげでご馳走。
外は口の中が怪我しそうにパリパリで、中はモッチュモチュなバゲットが好きな私はアルチザンのパンが好み。怪我はしないけど、しっかりとした硬さ。美味しい。小麦粉の香ばしさ。
そして、東へ歩く。
この辺はお茶ロード。茶道具が売ってるお店が集まっている。
小川通には、表千家があり、暖簾に駒のマーク。なるほど、だからこの道路だけ石畳…。
小川通のどんつきに俵屋吉富がある。
そう、「どんつき」
関東で「突き当たり」の意味だけど、『ドン!』と『突き!』って両方とも割と同じ意味だから、どちらかでよくない?って関西の友人に言ったら、『突き!』『当たり!』のほうが同じ意味だろと言われた。そうかもしれない。
俵屋吉富の隣に小さい躙口のような入り口があり、カフェがある。
この辺まで上ると、ゴールデンウィークとはいえ、観光客はほぼこない。
茶ろん たわらや
あんみつ。いり番茶とセットで770円。
甘さかなり控えめな大人の味。パーツ全てが美味しいが、わたしはもっと甘い方が好みかな。でも、寒天丸ごと一個どーんは映えるなぁ。
そして、坂田焼菓子店におやつを買いに。
クマビスケット
全粒粉の味が香ばしい!とっても好き。
スコーン
かじると崩れるので、息を吸いながら食べる。食べ応えしっかりしっとり。ほんのりカルダモン。
50gもあり、巨大。
昨年7ヶ月間住んでたマンションはここのすぐ近くだったけど、知らなかった。
ここは、お客さんに教えてもらって、おかみさんもここは異次元の美味しさと言っていた。たしかに、ここで買ったものどれも美味しい。
坂田焼菓子店
ところで、京都の人は共有文化がない。
関東の人らはあそこが美味しいと、SNSや口コミで広めてそこにどーっと行くが、そういうことはなくそれぞれのお気に入りを大事にする。
京都ネイティブになぜかと聞いたら「決まったお気に入りにいき続けるし、そんな大切な店をけなされたら嫌だから」って言っていた。(単にいけずなのかもしれないが)
おかげで、Googleマップの評価は当てにならず、Googleマップにも食べログにも情報が載ってない店も多い。私の一番好きな人気のカフェも載っていない。
だから、情報が来るのは、京都に外から引っ越してきた人や、京都が好きで通ってる人だ。
鯉屋にも京都人ネイティブいないしね。
前回の滞在で、歩いてるだけでは、知り得なかったいろんな情報が鯉屋を軸に入ってきて、いろんな人と一緒に風を運んでくる。
自分の位置は変わってないけど、周りが変わる。それはもはや旅行だね。
バックパッカーの成れの果て、いや、ひとつのゴールがゲストハウスを開くことなのは納得がいく。
茶ろんたわらや770
坂田焼菓子店540
鳥末唐揚げ200
合計1,510
京都Kindle出してます
『つれづれ京都: もっと深い京都の旅 』
旅するように住んでみた、もっと深い京都案内。
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「観光名所以外」のところに着目したコミック旅行案内記。